知っておきたい延長保証のからくり


何を保証してくれるの?

それでは、住宅メーカーは、何を保証してくれているのでしょうか?
少し難しいお話になりますが、以下をご覧ください。

工事の保証内容は2つ

保証工事は、「材料保障」、「工事保障」の二つの保障構造を持ちます。
ひとつめの「材料保障」は、住宅メーカーと大手建材化学メーカーとがタッグを組んで、各々の住宅に最適な材料とその工法を選定して提供されます。
この住宅は、この建材メーカーのこの材料を使って、決められた方法で工事した場合に限り、建材メーカーが保証するよ、というものです。

ふたつめの「工事保障」は、上記の「材料保障」によって決められた工法に従って、実際に施工を行い、その工事自体について住宅メーカーと工事を行った施工店の間で取り決められた期間、施工店が担保して提供されます。
つまり、建材メーカーが決めた工法に従って工事した場合に限り、施工店が保証するよ、というものです。

保証のからくり

結局は、工事を実施した施工店が、その工事に対して10年なら10年の保証をしている、という訳です。
住宅メーカーが20年の長期保証!とうたっていても、中身は、10年ごとに工事をした施工店が実質的な保証をしており、何か問題が起きれば、工事のやり直しを行うのは施工店の責任なのです。
住宅を買った人から見れば、住宅メーカーが窓口であり、お話をするのも見積もりを出すのも住宅メーカーの担当者。
施工店と住宅メーカーは一緒でしょ?とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、そこには大きな違いがあります。

だったら、初めから施工店に頼めばいいのでは?

そうなのです。
結局、保証できるのは実際に工事をした施工店なのですから、直接施工店で10年間は持ってくれるような工事をお願いすればいい訳です。
重要なのは、工務店が10年間、家の状態を保っていられる工事ができるかどうか、なのです。