新築した時に頼んだ住宅建築会社が倒産していて、家のメンテナンスをどうすれば良いかわからない、という相談が、ここ全国住宅保証延長.JPには良く寄せられます。
家に問題が無い時は気にならないのですが、いざ瑕疵が見つかった時、長期住宅保証を行っていた会社自体が無くなっていて、保証どころではない、と言う場合があります。
法律で決められた10年以内の瑕疵担保制度では、保険会社に直接費用の請求をすることが可能になっていますが、その瑕疵担保期間(10年)が切れてしまうと、どうしようもありません。問題があった箇所は、自分でリフォーム会社を探し、直していくしかないのです。
家の状況に応じて、以下の4つの対応に分かれます。
ご自身の家のご状況に合わせてご確認ください。
■新築10年未満で、現状不具合は無い、という場合
すぐに何かをしなければいけない状態ではありません。
まずは、新築時の図面や契約書、保険の証書などが揃っているかの確認をおススメいたします。
また、新築した会社が倒産しているので、今後の家のメンテナンスは別の会社に頼む必要があります。
家の構造は、建築会社によっても作りが違います。目に見えない不具合などがある場合もありますし、倒産してしまうような会社にご依頼されたということで、ご自身の家が、材料などしっかり作られていたのか不安な部分もあるかもしれません。
少しでも心配な点がある場合は、信頼のおける工務店に点検してもらうことを推奨いたします。
こういった点検は、もし不具合が実際にあり、工務店による工事が発生する場合は、点検費用は無料になりますが、通常問題が無い場合も多い為、基本的には有料点検となります。
詳しくは、家のメンテナンス前に有料点検がおススメです。をご覧ください。
■新築10年未満で、すでに不具合が発生、という場合
瑕疵担保の範囲であれば、保険適応が可能です。
しかし、瑕疵担保の範囲は、構造耐力上主要な部分、雨水の浸入を防止する部分に関するものに限られる上に、そのメンテナンスをしてもらう為の施工会社はご自身で探す必要があります。
不具合がすでに発生しているので、すぐに不具合箇所を見てもらい、瑕疵担保の範囲かも判断してもらうことが必要です。
保険請求の流れは、実際にかかった費用を保険会社に直接請求する形となりますので、この段取りにもなれた施工店でやってもらうことをおススメいたします。
当サイトでは、推奨施工店のご紹介を行っております。詳しくはお問い合わせください。
■新築10年以上で、現状不具合は無い、という場合
幸いにも現状不具合は無いので、すぐに何かをしなければいけない状態ではありません。
ただし、法律による瑕疵担保期間の10年は既に過ぎている為、今後のメンテナンス費用はご自身の負担となります。
まずは、今後何かメンテナンスが必要になった時に備え、新築時の図面が揃っているかの確認をおススメいたします。
ただし、新築をした会社が倒産していなければ、10年目前後に行う無料点検や、節目に行う延長保証工事などが行われるはずだったものが、建築会社からは何もアクションがなくなっている状態です。
今は良くても何か不具合が起きてから施工店を探すと、足元を見られ高額な工事になりがちですので、少しでも心配な点がある場合は、信頼のおける工務店に点検してもらうことを推奨いたします。
こういった点検は、もし不具合が実際にあり、工務店による工事が発生する場合は、点検費用は無料になりますが、通常問題が無い場合も多い為、基本的には有料点検となります。
詳しくは、家のメンテナンス前に有料点検がおススメです。をご覧ください。
■新築10年以上で、すでに不具合が発生、という場合
残念ながら法律による瑕疵担保期間の10年は既に過ぎている為、どんな不具合でもご自身の負担にて工事が必要となります。
すでに不具合が起きていてお困りだと思いますが、適当に施工店を探してしまうと足元を見られてしまうこともしばしば。
必ず複数の会社に相見積もりを取ってから契約をするようにしてください。
当サイトでは、推奨施工店のご紹介を行っております。詳しくはお問い合わせください。
参考になりましたでしょうか?
明らかな建築時の瑕疵があったとしても施工店が倒産していた場合、それを無償で修理することはできません。一方、例え施工店が倒産していなかったとしても、10年以上経って、定期点検もしていなかった場合、保証が延長されず、いざ問題が起きても、施工店での工事が全額有償となることをご存じでしたか?(詳しくは、住宅延長保証とは?をご覧ください)
10年ごとの節目に保証延長工事を行わなかった場合、以後の家の不具合は、全て有償となります。
そうならない為には、保証延長工事を受けたい訳ですが、建築会社が倒産してしまった場合は、新築に関わっていない施工会社を探さなくてはいけません。